2018年09月

ごくわずかな差で明暗が分かれるトップスプリンターたちの頂上決戦

2008~2017年にJRA賞最優秀短距離馬のタイトルを獲得した延べ10頭のうち、2015年のモーリスを除く9頭は同年のスプリンターズSにおいて連対を果たしていた馬である。昨年もスプリンターズS優勝馬のレッドファルクスが290票中264票を獲得して同タイトルを受賞した。現役最強スプリンターの称号にふさわしい馬を決める重要な一戦と言えるだろう。なお、2着馬に1馬身以上の差をつけて勝ったのは2011年のカレンチャン(1馬身3/4差)が最後であり、ここ6年の優勝争いは1馬身未満の着差での接戦が続いている。激戦必至の大一番を展望すべく、新潟・芝1200メートルで行われた2014年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

年明け以降の戦績がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中14頭は、“同年のJRAの1400メートル以上のレース”において優勝経験のある馬だった。該当馬の3着内率は56.0%に達している。2016年以降の過去2年は、出走馬の中で3頭しかいなかった該当馬が1~3着を占めているだけに、引き続き注目しておこう。〔表1〕

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なお、“同年のJRAの1400メートル以上のレース”で優勝経験がなかった馬のうち、“同年のJRAのGⅠ”において4着以内に入った経験もなかった馬は3着内率6.3%と苦戦している。連対を果たしたのは2008年1着のスリープレスナイトと、香港馬でJRA初出走だった2010年1着のウルトラファンタジーだけである。年明け以降のビッグレースにおける実績も重視したいところだ。〔表2〕

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前走の着順や単勝人気に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、前走の着順が「4着以内」だった。一方、「5着以下」だった馬は3着内率11.0%とやや苦戦している。基本的には前走好走馬が優勢なレースと見ておきたい。〔表3〕

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また、過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、前走が“国内のレース”、かつそのレースでの単勝人気が「4番人気以内」だった。一方、「5番人気以下」だった馬は3着内率が4.8%にとどまっている。前走の着順が良かった馬だけでなく、前走で上位人気に推されていた馬も高く評価すべきだろう。〔表4〕

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“乗り替わり”は割り引き

過去10年の連対馬延べ20頭は、いずれも「前走と同じ騎手」が騎乗していた。一方、「前走と異なる騎手」が騎乗した馬は3着内率8.1%と苦戦している。いわゆる“乗り替わり”で臨む馬は評価を下げた方がよさそうだ。〔表5〕

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近年は牝馬が好成績

過去4年の3着以内馬延べ12頭中7頭は牝馬だった。以前からも牝馬の好走はそれなりにあったが、近年は特に好走率が高いので、ぜひ注目しておきたい。〔表6〕

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先行タイプは過信禁物

過去4年の3着以内馬延べ12頭中11頭は、前走が“国内のレース”、かつそのレースでの4コーナーの通過順が「3番手以下」だった。一方、「2番手以内」だった馬は連対がなく、3着内率は7.1%にとどまっている。2013年以前は前走の4コーナーを「2番手以内」で通過した馬の活躍が目立っていたものの、近年の傾向を重視するなら、前走で先行していた馬は評価を下げるべきだろう。〔表7〕

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歴代優勝馬の大半は4~6歳

過去4年の優勝馬延べ4頭は、いずれも年齢が5、6歳だった。なお、現在の開催時期に移された2000年以降の過去18回で見ても4~6歳馬の優勝が多く、3歳で優勝したのは2007年のアストンマーチャンだけ。7歳以上で優勝したのは2006年のテイクオーバーターゲット(7歳)と2010年のウルトラファンタジー(8歳)だけである。今年も4~6歳の馬を重視した方がよさそうだ。また、この4頭は前走の単勝人気が4番人気以内だった点、前走と同じ騎手が騎乗していた点、前走の4コーナーの通過順が8番手以下だった点も共通している。〔表4〕、〔表5〕、〔表7〕あたりの傾向にも注目したい。〔表8〕

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ビッグレースと密接な関係にある注目の一戦

2015年のショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、2016年のゴールドアクター、サトノノブレス、そして2017年のルージュバック、ステファノスと、ここ3年の当レースではJRAのGⅠで連対経験のあった馬が1、2着を占めている。また、2014年2着のラキシスが次走のエリザベス女王杯を優勝するなど、この産経賞オールカマーが飛躍の足がかりとなった例も少なくない。今回は新潟・芝2200メートルで行われた2014年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

前走の条件と着順に注目

過去10年の出走馬の前走の条件別成績を調べると、前走が「JRAのGⅠ」だった馬は3着内率が56.0%に達している。JRAのビッグレースから直行してきた馬は信頼できるようだ。一方、「JRAのGⅠ・GⅡ・GⅢ以外のレース」だった馬は連対例がなく、3着内率も5.7%にとどまっている。前走がJRAの重賞以外のレース、もしくは地方や海外のレースだった馬は評価を下げたい。〔表1〕

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なお、前走が「JRAのGⅡ・GⅢ」だった馬のうち、そのレースでの着順が「6着以下」だった馬は3着内率6.3%と苦戦している。前走がJRAのGⅠ以外の重賞だった馬を比較する際は、そのレースの着順が良かった馬を高く評価した方がよさそうだ。〔表2〕

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前走が多頭数のレースだった馬が中心

過去10年の連対馬延べ20頭中18頭は、前走の出走頭数が「15頭以上」だった。一方、「14頭以下」だった馬は連対率3.1%、3着内率9.4%と苦戦している。臨戦過程を比較する際は、前走が多頭数のレースだった馬を重視すべきだろう。〔表3〕

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高齢馬やキャリアが豊富過ぎる馬は割り引き

過去10年の出走馬の年齢別成績を調べると、「8歳」「9歳」「10歳」の馬は全て4着以下に敗れている。また、「7歳」馬も連対率5.0%、3着内率15.0%とやや苦戦している。高齢馬は評価を下げたい。〔表4〕

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なお、過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、通算出走数が「26戦以下」だった。一方、「27戦以上」だった馬は優勝例がなく、3着内率も3.6%にとどまっている。キャリアが豊富過ぎる馬は過信禁物だ。〔表5〕

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近年は前走から中6週以上の馬が優勢

過去6年の3着以内馬18頭は、いずれも前走との間隔が「中6週以上」だった。2011年以前は「中5週以内」だった馬の好走も見られたが、近年の傾向を重視するなら、前走との間隔が詰まっている馬は評価を下げるべきだろう。〔表6〕

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強調材料が多い馬を選ぶべし

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも前走の出走頭数が16頭以上、年齢が6歳以下、通算出走数が25戦以下、前走との間隔が中10週以上だった。〔表3〕~〔表6〕で挙げた傾向を参考に有力候補をピックアップしたい。〔表7〕

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1番人気(3-4-1-2)   復勝率80%
2番人気(2-1-2-5)   復勝率50%
ダンビュライト
レイデオロ


前走G1組は毎年一頭馬券内
アルアイン
ダンビュライト
ガンコ
レイデオロ
ゴールドアクター

単勝オッズ3.0-3.9倍 (1-2-2-0) 朝7時現在
ダンビュライト



10番人気以下(0-0-1-50) 朝7時現在
マイネルミラノ
マイネルフロスト
ブライトバローズ

単勝50倍以下 (0-0-0-47) 朝7時現在
ショウナンバッハ
マイネルミラノ
マイネルフロスト
ブライトバローズ



追い込み馬(0-0-0-36)
ショウナンバッハ
ブラックバゴ

6歳以上前走10番人気以下(0-0-0-22)
ゴールドアクター
ショウナンバッハ


前走乗り代わり(2-2-4-69)
アルアイン
エアアンセム
ミライヘノツバサ
ブライトバローズ
ブラックバゴ
マイネルミラノ


ガチガチですかね。
データ上残るのは、レイデオロ、ダンビュライト、ガンコあたりでしょうか。

それでは参考にしてみてください。


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実績馬と上がり馬の対決が見どころの菊花賞トライアル

菊花賞トライアルの神戸新聞杯は、春のクラシック好走馬の秋初戦となることが多い一方で、春の二冠に出走できなかった馬が力を付け、ここをステップに大舞台へ飛躍していくケースもある。昨年2着のキセキがまさにその代表例で、続く菊花賞でGⅠ初制覇を果たした。今年も春の活躍馬と夏の上がり馬との対決が期待できることだろう。過去10年の結果から、レース傾向を見ていくことにしたい。


上位人気馬が安定

過去10年の単勝1番人気馬で2着以内に入れなかったのは、2009年のアンライバルド(4着)だけ。優勝馬10頭のうち9頭は3番人気以内で、下位人気で優勝したのは2009年のイコピコ(7番人気)だけだ。単勝オッズ別の成績でも上位人気馬が優勢だが、「7.0~9.9倍」の馬の成績がいまひとつ。また、「10.0~19.9倍」の馬が連対していない点も注意しておくべきかもしれない。〔表1〕〔表2〕

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日本ダービーから臨んだ馬が優勢

過去10年の出走馬の前走別成績を調べると、優勝馬10頭のうち8頭は前走が日本ダービーだった。日本ダービー以外のレースから臨んだ馬の中では、前走が1000万下クラスだった馬が2着に3回、3着に4回入っているが、「別定戦」だった馬より「ハンデ戦」だった馬の方が好走率が高くなっている。〔表3〕

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次に、前走が日本ダービーだった馬について、日本ダービーでの着順別に成績をまとめると、日本ダービーで1着だった馬は5頭のうち4頭が勝利を挙げ、残る1頭は2着となっている。ダービー2着馬も6頭のうち5頭が2着以内に入っており、世代の頂点を決める日本ダービーで上位に入っていた馬は素直に信用すべきだろう。対して、日本ダービーで6着以下に敗れていた馬が巻き返して優勝した例はなく、2着になったのも2014年のサウンズオブアース(日本ダービー11着)だけだ。〔表4〕

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過去10年の神戸新聞杯では、「5走前までに重賞で、単勝5番人気以内で4~6着」という成績を持っていた馬が“毎年1頭ずつ”2着以内に入っている。昨年も優勝したレイデオロがこれに該当していた。今年もそういった成績を持っている馬が出走しているかどうか、チェックしておくことをお勧めしたい。〔表5〕

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3走前までの重賞において2番人気で連対していた馬が3年連続で優勝中

過去3年の神戸新聞杯では、「3走前までに重賞で単勝2番人気に支持されて2着以内に入っていた」という経験を持つ馬が優勝を飾っている。今年も近走の重賞で、2番人気で連対を果たしていた馬には要注目だろう。〔表6〕

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秋華賞への王道ルート

秋華賞トライアルであり、本番を狙う馬の多くが前哨戦として出走してくるローズS。春のGⅠで好成績を残してきた馬たちと、夏を越して上昇してきた馬たちの比較が肝要となる重賞だ。昨年は重賞初挑戦だったラビットランが勝ち、桜花賞で7着だったカワキタエンカが2着という結果だった。今年はどのような結末になるのか、しっかりと吟味して臨みたいところだ。そのような一戦の傾向を、過去10年の結果からチェックしておこう。

単勝オッズ別の成績に偏りあり

過去10年のローズSで、単勝オッズ「1.9倍以下」で臨んだ3頭はいずれも2着以内に入っている。「2.0~3.9倍」も上々の成績を残しているのだが、続く「4.0~9.9倍」の馬は大不振。また、10倍台は、「10.0~14.9倍」はまずまずの成績だが、「15.0~19.9倍」はいまひとつの成績になっている。対して、「20.0~29.9倍」は3着内率34.8%と好成績。この点を頭に入れて予想する手はあるかもしれない。〔表1〕

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オークスから臨んだ馬が優勢

過去10年の前走別成績を調べると、前走がオークスだった馬が優勢。また、1000万下から臨んだ馬が3着に6頭入っているのも目立つところだ。前走が500万下だった馬では、特別戦よりも一般戦だった馬の方が好走例が多い。〔表2〕

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また、前走がオークスだった馬の、オークスでの着順別に成績を調べると、オークスで4着以内に入っていた馬が好成績となっている。〔表3〕

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3走前までの成績にも要注意!?

過去10年のローズSでは、「3走前までに芝のレースで2着だったことがある」という馬が2009年以降9年連続で連対している。そして2010年以降は8年連続で“1頭ずつ”連対している。昨年も単勝6番人気で2着に入ったカワキタエンカがこの経験を有していた。今年も出走各馬の近走の成績をチェックしておくことをお勧めしたい。〔表4〕

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初勝利が4、5走前、かつ前年の秋だった馬が4年連続で優勝中

過去4年のローズSでは、「初勝利を挙げたのが4、5走前、かつ前年の秋だった」という馬が優勝している。また、優勝馬を見てみると、春シーズンに活躍した馬もいれば、夏以降に上昇してきた馬もいるのが興味深いところ。今年もそのような戦績を持っている馬が出走してきたら、注目してみる価値はあるだろう。〔表5〕


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