特徴的な傾向が見られる重賞

かつては東西の金杯は共に芝2000メートルだったが、京都金杯は2000年以降、芝1600メートルで行われている。同年以降の優勝馬延べ19頭のうち17頭は関西所属という点など、このレースには興味深いデータがいくつかあるのが特徴的。過去10年の結果をもとに、レースの傾向を見ていくことにしたい。

単勝人気別の成績に特徴あり

京都金杯で最も特徴的と言えるのが、単勝2番人気馬の成績がいまひとつということ。過去10年では、2着が1回、3着が2回あるものの優勝はゼロで、2番人気馬の優勝は、1985年(昭和60年)のメジロトーマスまでさかのぼらなければならない。また、単勝オッズ別の成績では、7.0から9.9倍が苦戦気味。10.0から14.9倍の成績が良好であるのに比べると、好走率が低くなっているのが特徴的だ。なお、15.0倍以上の馬が優勝していないのも特徴的だ。〔表1〕〔表2〕

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内枠が優勢

京都金杯が行われるのは、1回京都競馬の開幕日。前年最後の開催から約1か月間隔が空いている。そこで、過去10年の枠番別成績を調べると、優勝馬10頭のうち9頭が4枠より内の枠の馬だった。2着、3着も同様に内寄りの枠の馬が多く入っている。〔表3

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負担重量別の成績にも偏りあり

過去10年の京都金杯では、負担重量が54キログラムだった馬と56キログラムだった馬の優勝がない。その間の55キログラムの馬が3勝を挙げているのとは対照的だ。優勝が最も多いのは5勝の57キログラムだが、3着は0回となっている。また、57.5キログラム以上の馬は優勝がないものの、2着と3着に各3頭入っており、それらの6頭は全て単勝2~6番人気の支持を受けていた。〔表4〕

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前年秋のGⅡ・GⅢでの成績にも要注目

過去10年の京都金杯では、「前年9月以降のGⅡまたはGⅢで6着以下に敗れていた」という戦績を持つ馬が毎年連対している。このあたりを頭に入れつつ、予想を組み立ててみるのも面白そうだ。〔表5〕

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2走前までに「5着」があった馬が3年連続で優勝

過去3年の京都金杯では、2走前までに「5着」となった経験を持つ馬が優勝を飾っている。今回もそのような馬が出走してきたら、注目してみたい。〔表6〕

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